梅が咲いて甘い香りがしてきました。
未だに信じられない。
それでも生きていくために
自分の身の回りの世話
子どもたちのこと
仕事
日常をいつも通り過ごしていかなければいけないのはとっても辛いです。
慌ただしい日々の中で、マルコの死としっかり向き合う時間がありません。
仕事場への往復30分、自転車で一人で走っている時間だけがゆっくりと父のことを思い出す時間になっていました。
この道は、マルコがベビーカーを押してくれて、一緒に散歩した道だなあ。
なぜかマルコがお気に入りだったちょっとリッチなケーキ屋さん。何回かスーパーゴチをしてくれたなあ。
植物園で一緒に満開のチューリップを見たなあ。
そんなことを考えて目を真っ赤にして職場に行き
仕事終わりにも目を真っ赤にして家路につきました。
そんな貴重なマルコに向き合う時間に
ふと気づいた事があります。
あと一回でいいから、マルコに会いたい。
ちゃんと話して、「ありがとう。」と「愛してる。」をちゃんと伝えて、お別れをしたい、とみんな思ってる。
そして、ふと、
あれ?あと一回と言わず、
また会えるんじゃない??
あと50年もすれば,天国で会えるんじゃない?
ということに気づいたのです。
ジュリエッタの年齢的には早かったらあと40年かもしれませんが。
50年経って、天国でまたマルコに会えたら、何をしようかなと考えました。
朝から夕方まで飽きるぐらい一緒に麻雀をして遊んで
夜は好きなラーメン屋さんを日替わりで渡り歩き
最後はレイトショーを観るために映画館へ行こう。
あら?
めっちゃ楽しみになってきました。
どれだけでも一緒に遊べるし
いっぱい話せるし
くだらないこといっぱいやって
いっぱい笑おう。
それまでに
マルコが知らないことをたくさん勉強して
マルコが知らない世界のことをたくさん教えられるようになろう。
マルコにはとても及ばないけれど
イタリアのことも芸術も音楽も文学も
詳しくなって
マルコと同じ目線でたくさん話したい。
そんなことを考えるようになりました。
そして願わくば
マルコのように家族に愛され
友人に囲まれ
最愛の伴侶に見送られたい
それほど人生を謳歌することができたなら
こんなに幸せなことはないだろうな。
マルコ、梅の花の甘い香り、届いてる?
あと50年(推定)
マルコ、待っててね!