カノッサの屈辱の件でも書いたように、
マルコ家には高校生になると父と娘の二人旅をする、という伝統がありました。
今回は、コンチエッタがマルコとイタリアを旅したときのお話です。
コンチエッタは芸術を学んでいたので、マルコはイタリアの素晴らしい
芸術や文化に触れさせたいという思いが一層強かったのでしょう。
イタリアの都はどこも美しいと思います。
中でも、ローマ、フィレンツェ、ヴェネツィアなどの美しい都に
コンチエッタを連れて行きました。
これは、ローマからフィレンツェに向かう列車の中での出来事だそうです。
マルコとコンチエッタが乗っていた車両に、偶然日本人旅行者が乗り合わせました。
ヨーロッパの列車は、座席が向かい合わせが多いですね。
それも扉がついて個室みたいになっていて。
ホグワーツ特急のようなイメージです。
東京から一人旅の女性と
大学生の男性2人。
その大学生は名古屋から来ていたそうです。
日本から遠く離れたイタリアで同胞と出会えると
テンションが上がります。
5人で、イタリア旅行の話で大いに盛り上がったことでしょう。
そして、同じ車両に日本人だけだったので安心したのか
マルコはコンチエッタを残して、お手洗いに向かいました。
そのときに
「このあと、お父さんの職業聞かれても言わないでね(^ ^)」
とひみつのメモをコンチエッタに渡しました。
どうして、そんなこと言うのかな?と
コンチエッタが思ったのと同時ぐらいに
マルコが行った途端に
「ねえねえ、お父さんて、何してる人?!」
「お父さん、絶対大学教授だよね?」
「すごいお父さんだね。どこで教えてるの?!」
と、食い気味で質問攻めにあったそうです。
コンチエッタは結構びっくりしてしまいました。
めっちゃ聞かれるけど
マルコには「言わないで(^ ^)」と言われてるし
高校生のコンチエッタにはうまく対応することができず
「ちょっと、よくわからなくて・・・。」
と。
高校生なのに父親の職業がよくわからない女の子
を演じる羽目になってしまいました。
すると、優しい旅行者の皆さんは
「そっか、わからないよね〜。」
「まだ小さいもんね。ごめんね〜。」
と慰めてくれたそうです。
高校生なのに小学生並みの扱いを受けてしまいました。
マルコ、知ってた?
コンチエッタはあなたがいない間、
困ったけど頑張っていたよ!
先日、コンチエッタと一緒に
イタリア旅行のアルバムを見ていました。
とても懐かしくて愛おしい思い出です。
でも、コンチエッタとジュリエッタはどうしようもない事実を突きつけられました。
高校生の自分
中学生の自分
ちょっと自分たちが
あまりにもあまりにもおぼこいから
人に写真を見せづらい。
コンチエッタはルーズソックスを履いていました。時代を象徴しています。
ルーズソックスは最先端でしたから。
いいじゃないですか。
だって
中学生のジュリエッタ
紫のサングラスかけてるよ。
結構とがった形の。
そしてちょっと顔斜めにしてカッコつけてる。