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ぽかんと空いてしまった


 

 

心に穴が空く、っていう言葉がしっくりくる。

 

 

マルコがいなくて、みんな心にぽかんと穴が空いてしまったよ。

 

 

マルコにしか埋められるはずのないその穴を

どうやったらふさぐことができるのか

今はそれぞれの方法で探っているのかな、と思います。

 

 

 

私は、マルコが遺してくれたこの

イタリアメモリアルのおかげで、

 

 

悲しくて悲しくて辛くてどうしようもない気持ちを抜け出して

 

 

優しくてかけがえのない思い出を大切にすることができるようになった。

 

 

父の生前の姿を文章に残していく作業をしていると

 

 

心が温かくなるのを感じています。

 

 

 

 

 

 

 

 

父が使っていたUSBをかりてきて、

どんなデータがあるのかな、ちょっと失礼しますよーっと見てみると

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




 

世界史



世界史



世界史



世界史



世界史



世界史



世界史



世界史

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

はい、世界史の授業のために作られたデータばかりでした。

 

 

思わず、ふふっと笑ってしまったよ。

 

 

 

いつも夜遅くまで授業のプリントを作っていたり

テストを作っていたり

採点をしていたり。

 

 

そしてそのままこたつで寝てしまっていた姿を思い出します。

 

 

そーっと電気消したのを覚えています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

USBの中には、イタリア旅行の写真もありました。

マルコはこんな素敵な景色を見てきたんだなあ。

心動かされてシャッターを押したんだなあ。

と思いながら一緒に旅行している気分で写真を見たよ。

 

 

 

 

 

 

もっといっぱいイタリア旅行の話を聞かせてもらったらよかった。

ホームページ作ったよとお知らせしてくれたときに

もっとちゃんと読んで返事したらよかった。

 

 

そんなことを考えていると

どうしても、残された私たちには後悔ばかり生まれてきます。

 

 

 

 

 

 

 

でも、マルコは私たちが後悔して悲しむ姿を絶対に見たくないはず。

私たちが元気に笑っている姿を願っているはず。

 

 

 

想像でしかないけれど、絶対にマルコはそう思っている。

 

 

 

 

 

 

たら、れば、はやめにしよう。

 

マルコが安心して天国に行けるように

 

みんなが笑っている姿をたくさん見せてあげなきゃね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

グレタと二人で話していたときに、ふとマルコのことを話題にしたら

 

「じいじのことは・・・悲しいから・・・。」って泣いてしまって。

 

 

 

 

心にぽかんと穴が空いてしまったのは

 

自分だけじゃないのに

 

自分のことばっかり考えていたことに気づかされました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

普段通りの様子の孫たちも

 

とってもとっても辛くて悲しくて

 

それでも無理をして頑張っているんだよね。

 

 

 

子どもたちの心を支えてあげられるのは

 

私たち大人しかいないのに。

 

気づくのが遅くてごめんね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

みんながマルコを思い出すときに

 

 

 

 

 

 

 

 

 

悲しくて辛い気持ちではなく

 

 

温かくて優しい気持ちになれる日が

 

 

一日でも早く訪れますように。