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想像力





決定的に想像力が足りていなかった。





ずっと父はそこにいて

いつも通り、へへへと笑っていて


母の横でずっとのびのびと暮らしているものだと思っていた。



まさか自分たちを置いて、いなくなってしまうなんて



微塵も想像していなかった。






いつかお別れがくるかもしれないとは思ったこともあったけど

そんなこと考えるのもイヤだったし


遠い未来のことだと思っていたから。




だって退職間近の先生たちが


「子育てが終わったと思ったら親の介護がね・・・。」

って話してるのを見てきたし


自分が50代になる頃に



訪れるものだと思っていたから。



言い訳でしかないけど。





元気だった人が突然いなくなってしまうなんて



想像したこともなかった。






想像力が足りなかった。




自然災害や事故だって起こり得るんだから



少し想像すれば


今、当たり前にそばにいる人が


ずっとそこにいてくれるわけではないことぐらい


想像できたはずなのに。




慢心してた。






当たり前を大切にできない自分に



ばちが当たったのか。










想像力が足りていないことがもう一つ。


父はどんな思いだったのか。






最期に母にちゃんと話がしたかっただろうな。




今までありがとう、と言いたかっただろうな。




自分たちのことばっかり考えてたけど



父だってびっくりして



言いたいこといっぱいあったのに



言えなかったなあ〜って


あちゃ〜って


思ったんだろうな。














ありがとう。楽しかったよ!!!


悲しませてごめんね。
でも、また会えるから!



体に気をつけて元気でいてください。


みんなの笑い声、いっぱい聞かせてね。



へへへっ。
















きっと今だって笑って私たちのことを見てるんだ。
















いつかの父からのスタンプ連打




今も、みんなががんばってるのを見て
かわいいスタンプ送ってくれそうだね。