古代ローマの時代に繁栄はしていたものの、その後半には二人のローマ皇帝がここで暗殺されるという騒乱を経て、6世紀にはゴート族、8世紀にはランゴバルド族による破壊を受け、12世紀再興すると教皇党と皇帝党の内紛、トーディ・スポレートなどの都市との対抗・・14-15世紀には領主が幾人も入れ替わるという激動の歴史が続きました。その後は安定した時が流れ、18-19世紀のドイツの詩人ゲーテはテルニを訪れ「山並みの名残りが残る美しい平野」(『イタリア紀行』)と書いています。テルニの特徴は統一後のイタリアで工業都市として蘇ったことです。1875年 イタリア王国最初の武器工場 1884年 最初の製鋼工場 イタリアの代表的な工業都市としての発展がみられました。しかし、そのことで第二次大戦では繰り返し連合軍の空爆を受けることになったのです。戦後の回復は早く中部イタリアで最も工業化がすすんだ町、と言われました。



町のシンボルがメタリック!!現代的な外観で驚きましたが、歴史を知ると納得できます。旧市街のはずれには円形劇場と城壁の遺跡がありますが保護と整備が追い付いていない現状を見ることができました。歴史的な教会もたくさんありながら、どこもひっそりとしている、この寂寥感はテルニの良さでもあり、課題であるのかもしれません。

バレンタイン教会は地図にあるように、中央駅から少し距離があります、歩くのは厳しい、私マルコは5番のバスにのって終点のオスペダーレの少し前のバス停で降りました。ご承知のようにイタリアではバス停に駅名や番号が書いてないか消えてしまっていることが当たり前です、バス内乗り合わせた地元の方に聞くのが確実です、日本語でバレンタイン!と叫べば絶対教えてくれるはず!(^^)!

   サン・フランチェスコ教会 15世紀建造

   サンタ・マリア・アッスンタ教会 内部の壁画の迫力に圧倒される