アペニン山脈の東山麓にあたり山地・丘陵広がり平野部は少なめで、標高2476mの山岳地帯には国立公園があります。アドリア海に面した海岸線は似通った景観を見せています。漁獲高はシチリア プーリアに次いで3番目に多く、製紙・楽器産業が頑張っています。マヨルカ焼と陶器はウルビーノとペーザロに伝統があります。  

この州はその位置によって、激動の歴史を歩んできました。前3世紀ローマの支配→ローマ帝国滅亡後 ランゴバルド・ビザンツ・フランクが交互に支配→8世紀 教皇領

→10世紀頃 国境の領地マルカという言葉が登場 この複数形マルケが州名の由来です。数々の自治都市コムーネのうちアンコーナが群を抜いていました(教会国家は自治を認めていました)。1860年 教皇国家が終わりました。

芸術:記念建造物多く、アンコーナのトラヤヌス凱旋門はほとんど無傷で残っていますしロマネスク様式+ビザンツ的要素の教会建築が見られます。ルネサンス期、ブラマンテとラファエッロを育んだことがイタリア芸術に対するこの州の最大の贈り物と言えるでしょう。