ロンバルディアと言えば、ミラノ、という人口1000万大都会が思い浮かびますが、地図を見るとアルプス山脈をはさんでスイスと国境を接する州でもあるのです。ミラノの北には湖水地方(コモ・ルガーノ・ガルダ湖)が広がり、特にスイスとの国境にあるルガーノ湖は訪れてみたい魅力があります。ゲルマン民族(ロンバルド)族に由来する州名ですが彼らの王国は8世紀に200年ほどでフランク王国に滅ぼされました。ポー川の支流が豊かさをもたらし、11世紀には自治都市コムーネがいくつも誕生しました。そしてこの後から、この地域の歴史は物語的に大変面白く展開していきます。12世紀、都市同盟(ロンバルディア同盟)を結成して神聖ローマ帝国皇帝フリードリヒ1世軍と戦う。レニャーノの戦いで同盟軍が勝利し皇帝は自治を認めた→14世紀 ルネサンス期 ミラノ公国の都市貴族ヴィスコンティ家とスフォルツァ家の確執→15世紀 権力を握ったスフォルツァ家の当主ルドヴィコ(あだ名イル=モーロ)による学芸保護 レオナルド・ダ・ヴィンチが滞在(1482-1500) ヴィンチ滞在中にイタリア戦争始まる→16世紀スペイン領→18世紀オーストリア領→1805年 ナポレオンによる支配→1815 ウィーン会議で再びオーストリア領→1859 サルデーニャ王国領→1860 イタリア王国 ロンバルディアの歴史をもっとていねいに学びたくなりました。
1:ミラノ公スフォルツァとレオナルド・ダ・ヴィンチの関係 2:ヴェルディ作曲 歌劇『レニャーノの戦い』 この2点について、いずれ、ご報告します。